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ヨーロッパの街並み

ヨーロッパの街並み、建物の一部をご紹介いたします

 

すべて私が撮り溜めた写真です。あなたの好きなヨーロッパを感じてください。

20数年、渡欧した国々約20、訪れた街は数えきれず、特にイタリアは北のスイス国境からシチリアまで縦断しながら街並みを見て歩くこと40数回、なにより実物を知る経験が生きています。

イタリア・トスカーナの街「フォルテ・デイ・マルミ(石の街)」の住宅

高級リゾート地で別荘が多く建ち並ぶ。ダビデ像にも使われた大理石ビアンコ・カラーラの産地に隣接。
欧州特有の土地の土壌を利用した外壁塗壁材で黄褐色が多いのが特徴。赤い素焼きの瓦に緑の森が補色で美しい。古代建築からルネッサンス建築までの名残を受け継いだアーチや、シンメトリックなデザインが多い。

パリ郊外の家

パリ以外のフランスは90%農業国であり、のどかな風景と個性豊かな住宅が見られる。
フランスは比較的新しいデザインが多く、様式をよりアレンジした中で、やはり一番華やかしい歴史のベル・エポック時代の装飾をモチーフにしたものが見受けられる。

ロンドンの家

ロンドンは大火以降煉瓦造りの街並みを制定したために、ご存知の煉瓦ブリックの家が特徴的。
もともと欧州の家は煉瓦積みでできていて、その上からモルタルで仕上げるので塗り壁の家並みも通常である。郊外にはシェークスピアの生まれたストラトフォードのチューダー様式、コッツウォールの石積、エド ワーディアン様式の豪邸、貴族の館マナーハウスなどイギリスならではの質実剛健な家が存在する。

地中海の山の街「鷲ノ巣村 エズ」

モナコからニースへかけての地中海リビエラ海岸沿いの山の上に100以上の鷲ノ巣村が点在。世界遺産の街エズは代表的な街である。外部からの侵入を避けるために作られた山の上の家々は独特の石積で味わいがある。

デンマークの街並み

北欧モダンの国。アルネ・ヤコブセンやヨルン・ウォッツンなどの巨匠のモダン建築や王立図書館ブラックダイアモンドなどの公共建築もありながら、第二次大戦で破壊されなかったビクトリアン調の荘厳な建築や、昔の首都ロスキレのかわいらしい住宅街など歴史と現代が混在し、近代建築の巨匠の多い国です。

フィンランドの建物

フィンランドを代表する巨匠建築家といえばアルバ・アアルト。アトリエの自宅は緑豊かな静かな佇まいを見せる。
岩盤の下をくり抜いたテンペリアウキオ教会、照明のカーテンのような美しいインテリアの印象的なユハ・レイヴィスカのミュールマキの教会など、独創的で美しい建築を生み出したスカンジナビア・モダンの国である。

スウェーデンの建物

代表的な巨匠アスプルンド。彼の設計したストックホルム国立図書館や森の火葬場、森の墓地など後世の北欧の建築家へ大きく影響を与えた建築思想など独特の存在感のある地である。ノーベル賞のパーティの行われる市庁舎大広間の伝統的な建築もあれば、郊外の新しい開発されたテラスハウスも街並みなど自然と融合した北欧モダニズムの国である。

オランダの街並み

あまりにも有名な運河沿いのカナルハウス。間口が狭く奥行きが長い長屋的な煉瓦積の建築は運河の倉庫から始まったもの。荷物を引き揚げるためのフックが特徴的。さらに法律で必ず建物にアートを施さなくてはならないということで何かしらデザインがある。実際住みにくい。
現在はジャワアイランドに現代版カナルハウスが建ち並び若者の羨望の建物になっている。中央駅は東京駅のモデルになったことでも有名。

チェコの街並み

中世の面影が色濃く残るプラハ。プラハ・アール・ヌーヴォーに代表される建築やミュシャなどのデザイン画はつとに有名。
それ以外にもゴシック、ルネッサンス、バロック、キュビズム建築などが建ち並ぶ旧市街にフランク・O・ゲーリーのダンスをする建築「ジンジャーとフレッド」があるなど、若干街並み統制が壊れている感がある。郊外に建つアドルフ・ロースのミューラー邸は20世紀アヴァンギャルド建築のマスターピースと言われる傑作であり、築後80年経つ今でもモダンさを失わない。

チェコ・ホラソヴィッツェの歴史的集落保存地区(世界遺産)

南ボヘミア民族のバロック様式と中世からの建築様式が入り混じった伝統的な家々。カラフルな色彩と緑、映し出される沼の風景は、まるで絵葉書の世界。今でも住まいとして使われ、住民が保存維持のために努力している賜物である。

チェコ・チェスキークロムロフの街並み

「ボヘミアのシエナ」と言われるヴルタヴァ川のS字に蛇行する地に13世紀に作られた手工業と商業の街であった。プラハ城に次ぐ大きさのチェスキークロムロフ城や赤い素焼きの美しい街並みは世界遺産でもあり、古い石畳の街は昔と変わらない姿で佇んでいる。

スイス・ルガーノとタマロ山頂の礼拝堂

東京・神宮前のワタリウム美術館の設計者でもあるマリオ・ボッタはスイス・ルガーノの出身。
欧州の建築家の常として故郷に作品を残すことで、ルガーノの街中にも彼の作品が多くあるが、圧巻は郊外のタマロ山頂に建つ礼拝堂。山の傾斜に飛び出るような形でアーチのブリッジがあり、その下に礼拝堂がある。ブリッジの先端に立てばまさにタイタニック状態。眺めるヨーロッパアルプスはまさに絶景。

ニースの街並み

コート・ダ・ジュール(紺碧海岸)の名前のとおり美しい海岸線に面したフランス屈指のリゾート地。ホテル・ネグレスコや瀟洒なベル・エポックの建物が建ち並ぶ。
少し手前の街ビルフランシュの一転カラフルな色彩の街並みは日本のテレビCMなどでもおなじみ。

モナコの建物

世界中のセレブが集う街「モナコ」。地中海を前に裏には岩山を背負った背景の中にニューヨークのセントラルパークより小さな国がある。
カジノ・モンテカルロはパリのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエが内装設計。エッフェル塔で有名なギュスターヴ・エッフェルの設計したホテル・エルミタージュともどもパリの一番華やかなりし頃「ベル・エポック」時代を彷彿させる瀟洒な建物が建ち並ぶ。

ベルリン郊外の住宅

郊外の個性豊かな高級住宅街。木材と煉瓦のコラボレーションが特徴的。素朴感の中に個性を表現するデザイン性の高い住宅が多い。基本的にエコ、パッシブが定着している。

ベルリン郊外に建つ環境共生型分譲集合住宅&エコハウス

実験住宅的要素を持つ集合住宅とエコハウス群。国家補助のあったプロジェクト。ビオトープの池や、雨水利用のシステム、パッシブなウィンターガーデンなど緑や川の自然と環境を取りこんだ住宅群である。

東ベルリン郊外のマンション

プーフというモルタルの上に吹き付ける色彩豊かなマンション。やはり煉瓦ブリックの窓デザインなどが特徴的。

プロヴァンス地方の街並み

マルセイユはじめ、エックス・アン・プロヴァンスなど南フランスの中世の趣の残る地方。
一方、近代マンションの起源となったコルビジェのユニテ・ダビタシオンや、欧州で一番美しい並木道とナポレオンが愛したミラボー通りは再開発で改造されるなど新しい街並みへの変貌を遂げつつある。また新しい再開発マンションなどの色彩には赤茶系が多いが、これはこの地方のボケールでとれるアルミの原料ボーキサイト(地名からこの名称になった)を顔料に使うため。欧州に多いが法律で色彩まで規定される。街並を文化ととらえている意識の高さがわかる。

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